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信用できないんですよね

30過ぎて心理について学ぶまでは、

一般的にアダルトチルドレンと呼ばれる人たちというのは、

皆私と同じように、親に反抗してきた人たちなのだ、

とずーっと思ってました。

"親の言うことを聞く、良い子と呼ばれる人たちは、

あたたかい家庭で優しい両親に育てられている、

だから皆親の言うことを聞く気になるんだ"

とずーっと思ってました。




でも、しくみを知れば違いました。

今は良い子の方がより危ないように思います。

反抗することは感情の発露でもあるんですが、

従順なことは、他者の抑圧を受けて

更に自分の気持ちまで抑圧することになると思います。

二重の抑圧。



それから、最近思うのは、

"イイ子をしている"人たちの中には、

自分が"イイ子している"ことに"気づいてない"

人もいるのかなーということです。

自己否定があまりに根強くあると、

「自分はダメだ」という観念が大き過ぎて、

まさか"自分がイイ子してる"だなんて

思えないのかもしれないのかもなぁ、と。



私も、"イイ子"ではなかったけど、

"イイ母"になろうとしてた時期はあって、

カウンセラーさんと話して初めて気づいた、

こともあるので。

演じてる本人は気づかないものなのかも。



それから私は、

機能不全家庭で育ったアダルトチルドレンで、

専門家の元でカウンセリングを受けてはいないけど、

今は健全にやってます、という人の言葉は

信用できないんですよね。

家庭環境というものは、機能していないと、

このような認知の歪みや、

このような役割を課せられることによる弊害など、

とても根深くその人の人生に影響しますし、

そんな自分を見つめることを拒絶する人も、

結構みてきた、というのもあるかもしれません。



結局、その人が

"どこまで向き合おうとするのか"

"どこまでで満足するのか"

"どのように生きたいか"

ということなのでしょうが、

社会情勢を考えても、

一人ひとりの問題がいずれ社会に影響してくる、

そのように思うので、とりあえず子どものいる人は、

子どもに連鎖しないようにしていきたいものですよね。



話はすっかり変わりますが、

茂木健一郎さんの8/3の日記

スペシャルなエピソードがあって、

あまりに嬉しかったので覚え書き。


『桑原茂一さんの日記
にあった「本物はみないい人」
という言葉に心から共感。

永瀬正敏さんが、忌野清志郎さんへの賛辞と
して記した言葉。

本物はみないい人。

本物のまわりには、いつも風が吹いている。
〜茂木健一郎 クオリア日記より〜』


私は茂木さんと清志郎さんのファンなので、

このような記事はほんと嬉しいです。

本物は、繋がってるんですよね。


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by cherish-chu | 2009-08-03 12:42 | こころについて