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投影性同一視(Projective Identification,PI)

〜投影性同一視(Projective Identification,PI)とは〜


○●精神分析家メラニー・クラインによって1946年に提唱された、
一種の防衛機制である。



○●自身を省みる力が弱っている場合など、
自分に向き合う代わりに他者を鏡のように利用すること。

例えば利己的な自身の姿を、他者の中に映し出し、
鏡に向かうようにその相手を身勝手だと攻撃する。

他者という鏡を通して「わるい自分」を映し出す。
そしてその他者に向かって憎悪や敵意をあらわにする。
こうすることで自己嫌悪に向き合うことを回避する。

自己嫌悪を他者嫌悪にすり替えることで、
わるいのは全て他人ということになるので、
自分は良い人・できる人のままでいられる。



○●他者の救済というかたちで表現されることもある。
救いを求めている自分自身を他者という鏡に映し出す。

本当に救われたいのは自分自身なのだが、
実際に自分で自分を救おう(変わろう)とすると、
「見捨てられた自分」という傷つき体験に向き合わなければ
ならなくなるので、そのような苦痛を避ける為に、
利用できそうな他者を探し出し、そこに映った他者を
救おう(変えよう・気づかせよう)とする。



○●投影性同一視の例(親子関係)
自分の劣等感や存在不安を持ち、"良い母でなければいけない"
という考えを捨てられない母親が、承認できない劣等感や存在不安を
隠すために、自分は子どもを思う良き母であるかのように振る舞う。

そして子どもは、実際には伸ばせば光る能力を持っているにも関わらず、
母親は、いかにその子が不十分でダメな子であるかのように扱う。

見下したような扱いや、子どもが理解できないことがあると、
大げさにため息をついて「こんなこともわからないの・・」という
目つきで見たり。このような関わりが続く中、子どもは、母親が操作した
通りに自分自身を不十分でダメな子だと感じるようになった。



○●防衛機制の投影との違い
投影は、自身が承認できない感情や欲求を相手が持っていると
責任転嫁することで自責の念を和らげようとする事
(例:自信のなさをカバーするために攻撃的になっている人が、
似たような人に対して相手も敵意を持ち攻撃してくると思い込み、
さらに憎み、攻撃する)
であるが、投影同一視は、自身が承認できない感情や欲求を
他者に転嫁し、更に他者がそのように振る舞うように仕向ける。




これらはすべて無意識下で行われるそうです。

他者を利用しているというつもりは全くなく、

本当に相手をそう思っている、ということなんですね。

防衛機制は、自分を守るために必要な働きで、

誰でもやっていることなのですが、

それが"過度"になると、守るものではなくなり、

現実への不適応の原因になるようです。

私はこのような知識を得て、

こういう状態に陥りたくないので、

いつも「自分はどうだろう?」と考えたり、

専門家や信頼できる人に、

「どう思う?」と聴いたりするようにしています。
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by cherish-chu | 2009-09-17 11:26 | こころについて