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子どもの感情を抑圧する関わり 具体例

モヤモヤしているけど、このモヤモヤが何なのか、よくわからない。
これをどうすればいいのか、わからない。

自分が本当にやりたいことなんて、わからない。
考えるのも、面倒になってきた・・

感情を大切にしてもらえずに育つと、そんな生き辛さを抱くようです。

emoticon-0115-inlove.gif自分の感情・気持ちを大切にすることは、自分を大切にすることです。
(感情を大切にする=感じた気持ちに、心からこれでいい、と思えること)

emoticon-0115-inlove.gif気持ちを大事に扱うことで、自尊感情が生まれます。

自分の気持ちを大切にできないと、他者への思いやりも生まれません。

自分が今、何を感じているのか、どうしたいのか、わからなくなるのは、
幼児期の親子関係と密接に関わってきます。


■■具体例 Aちゃんのケース

Aちゃんが妹と遊んでいると、妹がAちゃんのおもちゃを取りました。
お気に入りのおもちゃを妹にとられてAちゃんはイヤな気持ち。

ママは、Aちゃんの気持ちを汲み取ることなく、
「お姉ちゃん、かしてあげなさい。」

Aちゃんが仕方なく他のおもちゃで遊んでいたら、
妹がそのおもちゃを壊してしまいました。

大事なものを壊されて、Aちゃんは腹が立ちました。
とても自然な感情です。

ママは、
「そんなに怒らないの。妹はまだ小さいんだから、仕方ないでしょ。
 お姉ちゃんなんだから、我慢しなさい。」

怒ること(感情表現)を禁止されてしまいました。

ママは、Aちゃんが楽しい時やおとなしい時はいいのですが、
怒ったり泣いたりすると、怒りだしたり、機嫌がわるくなるので、
Aちゃんには、怒ることや泣く事はわるい事、と刷り込まれていきます。

親の望むように感じなければ愛してもらえない、見捨てられる、
との恐怖から、感じた気持ちを押し殺すようになっていきます。

気持ちを抑えつけることが続き、Aちゃんには不満が溜まっていきます。
不満は表情にあらわれるので、ママはそれを見て
「可愛げのない子ね」とますます疎ましく思う、
という悪循環が生まれます。 Aちゃんはそのうち
楽しいときも心から楽しく思えなくなっていきました。
ママの反応が気になって・・

■■具体例 Bくんのケース

「宿題は済んだの?勉強しなさい」
「これくらいのこと、自分でできるようになりなさい」
と、親にいつも言われているBくん。

勉強やお手伝いをすると親が喜ぶので、
本当はやりたくないけど、やっています。
勉強やお手伝いをしていると、褒めてもらえて、親の機嫌がいいからです。

本当にやりたいことは我慢しているのですが、それが続くうち、
親の言う通りに行動し、望みどおりに生きることが
Bくんの生き方の基盤になっていきます。

本人にも意識できないまま、自分の欲求を我慢して親の欲求を満たす、
という”役割を演じて”生きていくことになります。

しかし、自分の気持ちを押し殺している事は
変わらないので、心と身体に負担がかかってきます。
楽しくないからです。

心から楽しめないことをやり続ける、望まない役割を演じ続ける、
のはとても辛いです。しかし辛さを感じていると生きて行けないので、
そのうちに、”無意識下で感情にフタをして、何も感じないようにする”
というやり方が身に付いて行きました。


Aちゃんのケースでは、Aちゃんの中に
”感じてもいい感情と、感じてはいけない感情がある”
という思考回路が生まれてしまいました。

「こんなふうに思うなんて、わたしはなんてダメなんだろう」
「こんなふうに思ってはいけない」

感情に良い・わるいはないのですが、バツをつけて責めてしまいます。

また、いつもママの顔色を伺ってきたので、
今でも、何かと周囲の目が気になってしまいます。

「こんなことを言ったら、こんなふうに思われるんじゃないか。」
「こんなふうにしたら、陰口を言われるんじゃないか。」

いつも不安で、ストレスが高いのです。

Bくんは、自分がイヤなことでも、それをすると褒めてもらえるので、
人が嫌がることも率先してするようになりました。

そうすれば認めてもらえるからです。いい人、と言ってもらえます。

自分がいっぱいいっぱいでも、断れません。
周囲の期待どおりの”いい人”でいないと、
自分の存在価値がなくなる、ように感じます。
”周囲の期待に応えないことが怖い”のです。

仕事中毒、と言われる大人も、周囲の期待に応えたい、
と言う意味でこれに当てはまるようです。
しかし、自分の限界を超えても頑張ってしまうので、
いつか張りつめた線が切れてしまうかもしれず、とても危険です。

二人に共通するのは、
自分の本当の気持ち、本当の欲求がわからない、ということ。
いつもまわりの状況に合せて生きて来たからです。

誰かの望み通りに生きて、自分の望みは無視し続けると、
わからなくなるんですよね。

自由に楽しんでいいよ、といわれて
やってみようとするのですが、心から楽しめません。

自分は本当は何がしたいのか、どうすれば満たされるのか、
具体的に出てきません。

自分を大切にしよう、と言われても、具体的にどうしていいか、
わかりません。

指示されないと不安なのです。
感情を抑えてきたので、これでいいのか、自分の感覚に自信が持てません。

どちらもとても生き辛く、心と身体に負担になるので、
心身症を発症する可能性があります。

両者とも、機能不全家族で育ったということになります。
彼らにとって家庭は、安心して、自分のままでいられる場
ではなかったのです。

このように親が子どもの感情を受け止められない場合、
まず親が、自身の感情を受け止めてもらうことが必要です。
親自身が機能不全家族で育っている場合が多いのです。

自分が経験していないこと(気持ちの受け止め)を
他者にすることはできませんよね。当たり前のことで、
気持ちを受け止められない私がわるい、のではないのです。
カウンセリングなど、適切な場で感情を受け止めてもらうことを
経験していくと、受け止めてもらったぶん、
受け止められるようになるのですemoticon-0157-sun.gif
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by cherish-chu | 2010-05-14 14:52 | こころについて