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居場所は、ここにある。

どこにいても”居場所がない”と感じる___

そんな声を耳にすることは少なくないです。
私も、そんな経験がありましたので、その感覚が
どのようなものか、思い出すことができます。

そんな私が今、言えることは、
”居場所は、自分自身の中にあったのだ”ということです。

ここではないどこか別の場所にあって探すものでも、
今いる場所以外に新しくつくるものでもない、ということです。


例えば、
育った家庭には居場所がなかった、
とても寂しい思いをしたから、自分はあったかい家庭を築きたい__

・・・ということでいざ結婚してみても、まずうまくいかない、
更にその子どもにも自分と同じような思いをさせていた、
ということがよくあるように。

居場所がない、という空虚な感覚は、自分自身の”存在不安”です。
それは、本来受け止めてくれるはずの保護者に、
受け止めてもらえず、否定や無視や押し付けなどの
不適切な関わりを受けて育つことなどで生じます。
(それは時にわかりにくい形で行われるので、
”まさかうちの親に限って”というようなこともあり、
生き辛さの原因に気づきにくいことも少なくないようです。)


誰もが生まれ持つ生きるエネルギー、
自分を肯定する力、人と繋がろうとする力、
大きく広く深く自身の可能性を伸ばそうとする力
に、
気づけなくなっている、そのような力が”ない”と”思い込まされている”ので、
漠然と、”こんな自分でいいのだろうか”というふうに
自分の存在に不安を感じている、ということなのですね。

元々、内にあるものだから、
外に求めても見つからないし、満たされないのです。

不安は、後付けされたものです。
安心や自信、自由は、すでに持っているのです。

後付けされたものを、丁寧に、人の助けも借りつつ取り除いて行くことで、
その奥にしまわれた、あるいは”ない”と思わされていた、
本来の安心・自信・自由が生き生きと姿をあらわしてくるのです。

居場所を求めなくてすむようになります。
どこへ行っても、今ここに、在るから。
そのような欲求(居場所が欲しい)自体が、満たされてなくなっていくのでしょう。


後付けされた不安を取り除く際、
”本当の取り除き方を知っている”人(カウンセラー等)に助けを借りると、
スムーズに、不必要な傷を増やさずに済むと思います。

何せ、自分の心、気持ち、けんめいに積み重ねて来たもの、
という大事な大事なものを扱うのです。
そんな、大切なこの世に二つとない貴重な大事なものを、
扱い方をよく知らない人にあれこれ言われたくないですよね。

自分の中にある居場所を取り戻すのに、同じような仲間と支え合ったり、
未来の輝かしい自分(夢)について語り合うのは、心の栄養になります。
もちろん、褒めてもらったり、気持ちを受け止めてもらうことも!

取り除いていく作業と、栄養を接種する作業を平行するのは
とても素晴らしいやり方だと思います。

そう考えれば、居場所がないと感じるのも、心に、
本来必要でないものが溜まっているよという、メッセージなんですよね。

すべては、すでに持っているのです。
持っていないと思わされている、それを活かす力を奪われている、ということです。

適切な方法で、すべては取戻すことができます。
そのような力を、私たちは、生まれ持っているのですよね。
素晴らしい!と思います。

居場所は、ここにある。_e0171985_028511.jpg

by cherish-chu | 2010-09-25 01:01 | こころについて