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楽観回路の効用

今、"楽観回路" ということにとても興味を持っています。

マーシー・シャイモフさんの本↓には、

「脳にいいこと」だけをやりなさい!

マーシー・シャイモフ / 三笠書房

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--"「脳にいいこと」だけをやりなさい"より抜粋--

脳機能にとって、マイナス思考は毒、プラス思考は良薬である

毎日幾度となく襲ってくる悪い考えは「真実」とはかぎりません

ネガティブなものは、ポジティブなものより、脳に強烈なインパクトを与える

不快な経験は科学的に誇張されてうれしい経験より長く脳に残ります

意識的にポジティブなものに注意を向けること、
つまり「思考をプラス方向に走らせる」ことが必要でしょう


など、楽観回路の効用や作り方などが

エクササイズとともに紹介されていて、

気づきや希望が満載の内容でした。



また、茂木健一郎さんの本↓にも、

脳を活かす生活術

茂木 健一郎 / PHP研究所

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脳が本来持つ機能を、最大限に活かしていくための

方法が、脳を"希望の道具箱"に見立てて書かれています。

--"脳を活かす生活術"より抜粋--

確かに、「楽観主義になれ」「オプティミズムを耕せ」と言っても、

ただ能天気になればいいというものでもありません。(中略)

三歳の子どもの楽観主義と、酸いも甘いも噛み分けた

大人の楽観主義とは違います。(中略)

苦しいことや悲しいことをいろいろ経験したうえでの

オプティミズムが大人の楽観主義で(中略)

心を落ち着けて、自分の願いに耳を澄ましましょうということです。




子どもの頃から、ガッカリしたり、

裏切られた、見捨てられたと感じたりすることが

多いような環境で育つと、その経験は、

強烈にインプットされているので、

楽観的に物事を受け止めるなんて、

なかなか難しい、と感じることもあると思います。

しかし、

苦しいことや悲しいことをいろいろ経験したうえでの

大人の楽観主義なら、私にもなれる、そう思います。



親に従ってきた、自分の思うようにできなかった、

という経験が基盤にあると、

何事も自分ではコントロール不能である、

という回路が脳がインプットされているのだと思います。



どんなに頑張っても、報われないかもしれない、

ダメかもしれない、というような悲観的な考えを

用意しておくことで、失敗した時の悲嘆を

少しでも少なくしようとする、切ない防衛反応、

と言えるのではないでしょうか。



しかしそれも、保護者が必要だった子どもの頃の話。

大人になり、親から離れれば、自分の人生の主役は自分であり、

自分の思考回路も自分でコントロールできるし、

今までの回路を修復することもいつからでも可能なのです。

そのような、当たり前の権利を取り戻すことができるのです。



楽観回路で、脳に良薬、脳を喜ばせたいですよね。

by cherish-chu | 2009-05-28 11:59 | こころについて